学部:国際経営学部
学年:1年2セメスター
サークルまたは活動:Ones‘1
Vol.1
イキイキして暮らしてほしい
【要約】
『自分はもっと世界を知りたい。色んな国籍を持った人たちと共に学び、成長したい。』という思いでAPUに入学し、現在将来の夢に向かって走っている西村七海さん。彼女の熱い思いはなぜ生まれたのでしょうか。
【七海さんは何をしたいと考えていらっしゃるのですか?】
私は生産者に寄り添い、あくまでも伝統文化を継承することを主としたフェアトレードビジネスを通して、文化継承のサポートをしたいと考えています。
高校生の時に、学校のプログラムの一つでタイの山岳民族の村でホームステイをしました。そこで、彼らの文化や手作りの工芸品に感銘を受け、広まってほしいなと思うようになったのがきっかけです。一方で、麻薬のもとになるケシを栽培していたりという過去があり差別を受けているという現状もあって、キラキラとしたものにはウラや苦労があることもそこで学びました。私は山岳民族の皆さんにもイキイキして、タイで暮らしてほしいと思っています。フェアトレードだと商品 のストーリーを伝えることができるので、フェアトレードにはまだまだ課題もありますが、それも含めて山岳民族と考えていくことができればと思っています。

【APUでどのような勉強をして、どのような学びがありましたか?】
現在、APMでビジネスの勉強をしながら、「one’s」というフェアトレードのサークルに入り、 フェアトレードとタイの山岳民族について学んでいます。one’sでは、定期的にミーティングで ディスカッションを行ったりして、仲間とフェアトレードについて知識を深めています。また、個人的に書籍を読んだり、フェアトレードを取り扱っている団体に質問をしたりしています。
今年の2月に訪れた山岳民族のある村で、「利益ではなく、差別をなくすために動きたい」と話 していたコーヒーの生産者と出会い、おっと思いました。その村に訪れる前にフェアトレードを勉強していた時は「ちゃんと利益を生まなきゃいけない」という方に傾きつつあったので、 生産者のところに行って生の言葉を聞いて、彼らがやりたい!と思わないと続かないし、彼らの思いを大切にしなくてはいけないことを改めて学びました。今はどうしたら利益を生みつつ、生産者のやりたいことを取り入れられるかについて興味を持っています。
Vol.2
未知なことばかりな新しい形
【要約】
七海さんの目指すビジネスとは何か、またそのためにどんな卒業生との出会いを求めているのかをお聞きしました。
【七海さんの目指すビジネスの形を教えてください】
私は、生産者のことを知ってもらうこと以上のことをしたいと思っています。生産者のことをお客さんに伝えたり、生産者にお客さんのニーズを伝えたりと、仲介者として、これからずっ と長く続くビジネスになるように、生産者と消費者の思いを汲み取っていきたいです。
【これからどのようなことをしていきたいですか】
フェアトレードのブランドの商品開発や販売に携わりたいと思っています。持続的にフェアトレードをしていくためには商品がうけないといけませんが、そういった面でフェアトレード はまだ課題があるので、実際に商品を売る側に立って勉強をしてみたいです。

【どんな卒業生と知り合いたいですか?】
クリエイティブ系に進まれた卒業生の方々からお話を聞きたいです。フェアトレードや山岳民 族に関係のある方がいらっしゃったらもちろんお話を聞きたいのですが、既存のものを変化させて普及させた、などのクリエイティブな発想をもとにお仕事をされている方々からもお話を伺いアイディアをいただきたいと思っています。 山岳民族の手工芸品をそのまま売り出すような今のシンプルな進め方では良い方には変わらないことを痛感しているので、何か工夫を加えて変化させて、、といったようなクリエイティブ系の方と関わることができればと思います。今は、APUの卒業生の方が、バングラデシュの牛革を活かして製品づくりを行い、社会問題を解決するビジネスをしていらっしゃるのですが、とても興味があり、ぜひインターンに参加させていただけたらなと思っています。
【最後に、卒業生に聞きたいことはありますか?】
自分を変えるために何をしたのか、困難にぶつかったときどのように乗り越えたのかなどを聞いてみたいです。また、あの時にこうしておけばよかったと思うことについてもお聞きしたいです。私の将来の夢は職業が定まっていないので、未知なことばかりです。そのため、夢を実現させるために何を心掛けていったらいいのか、夢を切り開いていかれた方々からお話を伺えればと思います。