右から4番目が卒業生Chutimaさん
今回は2019年9月の卒業式、卒業生に向けてスピーチをするために別府に帰ってきた卒業生Chutimaさんにお話をお伺いしました。
Chutimaさんは故郷であるタイで、地域を元気にするため、社会貢献事業をお仕事にされています。
第一弾の今回は、現在のお仕事についてお聞きしました。
【今どんなお仕事に就いていますか?】
Local Alike というタイの社会的企業で働いています。社会的企業とは、利益のみを目的とせず、社会問題の解決を目的として、収益事業に取り組む企業のことです。社会を開発するという取り組みも同時にしなければなりません。特に Local Alike は観光事業を行い、地元の人が様々な取り組みをできるようサポートしています。例えば、ワークショップを開催し、地元の人たちがいい環境で仕事ができるよう支援します。
【今どんなお仕事をしていますか?】
私の役職はソーシャルインパクトマネージャーです。会社がどれだけ人々に影響をもたらすことができているか、プロジェクトの責任者のような仕事をしています。また、ワークショップのプロジェクトも担っています。例えば、ストーリーテリングワークショップとか。地元の人は恥ずかしがりやで、大勢の人に出会ったことがないケースが多いです。そこで、どうしたら自分の地元をもっと面白く伝えられるのか、そういうことを教えたり、一緒に考えるワークショップを開いています。また、その土地の何が魅力的かを一緒に考え、パッケージを作ります。その他は、商品の値段を決めたり、料理ワークショップを考えたり、いろんなことをしています。タイのバンコクが拠点ですが、タイのいろんな箇所へ出張によく行きます。
【どうして今の仕事に就いたのですか?】
卒業したら日系の会社に就きたいと考えていました。もともとタイにあるアメリカ系列の不動産会社で、日本人のお客さんに対しての営業をしていました。とても良い仕事で、いろんな勉強ができました。しかし元々APS だったので、社会問題に対する興味が強くありました。2 年前くらいにタイの社会問題にダイレクトに関われる今の仕事に転職しました。
【今のお仕事で楽しいと思いうこと、やりがいはありますか?】
いろんなところへ旅行に行くことができることです。自分の地元ですが、タイのいろんな部分や、タイ人のローカルな部分を見ることができます。local alike は新しい会社なので、何かに縛られることなく、自分がやりたいと思ったらどんなプロジェクトでもできるフレキシブルな会社です。
【今考えているプロジェクトはありますか?】
今は環境についてのプロジェクトを考えています。最初会社では観光パッケージを考えて商品化する仕事をしていました。しかし観光には良いところもあれば悪いところもあります。たとえば、人がたくさん入ってきたら、それだけゴミが増えます。どのように地元の人がゴミを管理できるようにするかを考えたいと思いました。なぜなら、タイには行政による廃棄処分のシステムがないので、自分たちでゴミの管理をしなければなりません、私たちはそれを支援したいのです。例えば、リサイクルできるものとそうでないものをきちんと分け
る。分別してお金が手に入るシステムを作り、環境にも良いとなると、地元の人も積極的に取り組んでくれるでしょう。また、食料廃棄を肥沃にするなど働きかけます。

【APU で達成したことはなんですか】
RA です。大変でしたがいろんな思い出もあります。毎日 KD やミーティングをしなければいけません。しかし日本語のスキル、リーダーシップ、チームワークスキル、どうレジデンスに話しを聞いてもらうか、話しをしてもらうか、マネジメントスキル、得たものをあげるときりがありません。友達も多くできましたしね。
【RA での思い出はありますか】
RA トレーニングが思い出深いです。3 泊 4 日で毎朝早く起きて、夜は遅く寝ます。パートナーのことなどたくさんのことを学べました。
【APU での失敗はありますか】
時間管理をもう少し頑張ればよかったです。APU ではたくさんの冒険ができます。もう少し何か他の活動に参加すればよかったなって思いました。また、就職活動に関する調べ物をもっときちんとするべきだなと思います。
【今に繋がる学びはありますか】
RA で学んだマネジメント、コミュニケーション、国際交流が役に立ちました。APU では自分の時間も、学業も、アルバイトも、いろんな面を自分でマネジメントしなければなりません。例えば、私は日本食のアルバイトをしていました。昨日久しぶりにそのアルバイト先へ行ったら、そこの社員さんが私のことを覚えていてくれて、すごく喜んでくれました。私はその日本食レストランで初めてのタイ人だったのですが、私の代から、今もタイ人のアルバイトを雇っていてくれています。そういう外のつながりを得たのも APU へ来たからだと思います。
【将来の目標はありますか】
今の社会分野での仕事を続けたいです。まずは自分のプロジェクトを成功させたいです。
【学生へのメッセージをお願いします】
全ての時間を楽しんでください。今学んだこと、得た友情は 10 年後自分に返ってくる素晴らしい財産です。できることを全部楽しんでください。タイで活躍されているAPU卒業生のお話、いかがだったでしょうか。APUで培った経験や知識、大切なつながりを今でも大切にされていますね!ご覧いただき、ありがとうございました。
